2018年4月から、ミニサイズでのみ発売されていた
「カップヌードル味噌」が、
1年後の2019年4月より、レギュラーサイズでも
販売されることが決まりました。
カップヌードルのみそ味(通常サイズ)は過去2回発売された
ということですが、いずれもロングランで販売されることは無く
短命だったようです。
1971年、初めて世に出た最初のカップヌードル。
コンセプトは「国際性」であったため
「あえて和風味では攻めてこなかった」のですね。
では、過去2回発売された
味噌味のカップヌードルとは
一体、どんなものだったのでしょう?
同じカップヌードル味噌でも、時代を経て
3度目の発売となったので、過去のみそ味とは
はたしてどんなものだったのか
少し調べてみました。
初代カップヌードルMISO
1992年7月発売
ジェームス・ブラウンが「みそっぱ!!」「カニっぱ!!」
と歌ったCMが記憶の片隅にこびりついています。
‟カニのエキスでスッキリみそ味”
というキャッチフレーズでした。
CMも話題になり、まずまずの売れ行きだったようですが、
初代「MISO」は発売から数年後には生産を終了しています。
具は「スクランブルエッグやキャロット」となっていましたが、
レギュラーの味では多くの消費者に支持された
「カップヌードルらしさ」が、洋風テイストのみそ味では空回りしてしまった
のかもしれません。
2代目カップヌードルMISO
2006年11月発売
ポトフをイメージし、「野菜の旨味たっぷり」のオリジナルMISO(みそ)スープに、
ベーコン・ポテト・キャベツなどが入った、カップヌードルならではの洋風なMISO味
と、はっきりと洋風であることを打ち出しています。
さらに、この2代目カップヌードルMISOは
翌年2007年の10月に
「野菜の旨み」に「野菜の素材の香り」と「炒め野菜の風味」を加えるといった
より一層風味豊かにするというリニューアルまでしていたのです!
しかし残念なが、らこんなにも力を注いだ
2代目カップヌードルMISOは
3年後の2009年に製造終了となっています。
製造終了の背景となったのは、自社も含めた他の新商品との競合や
00年代はじめごろから、それまで年間数点だった新商品が猛烈に増えだしたことなど。
2代目MISOもそれなりに売れたものの、大量の新商品に埋もれる格好になって
しまったのですね。
3代目カップヌードル味噌
MISOは味噌と表示が漢字になりました。
純粋な和風味ではないようですが、従来の洋風スープから
みその感じを強めて、みそ汁やみそラーメンに意識を寄せてあるそうです。
味は3種類の味噌を使用したり、生姜やニンニクを利かせたことで、
濃厚かつすっきりとした味わいに仕上げたとのこと。
具は
- 味付豚ミンチ(カップヌードルと言えばコレですね)
- キャベツ
- コーン
- 人参
- ねぎ
今回の「味噌」開発につながった理由はなんと「高齢化」。
そしてシニア層にフィットする味といえば、やはり「味噌」なのでしょうね。
日本人ならシニアでなくても、味噌味って何だかホッとする味ですものね。
まとめ
ただ一つの味噌味をとっても
いろいろな時代背景や、ニーズによって
せっかく開発、販売されても消えてしまうことが多々ある
食品業界。
今回、発売される「カップヌードル味噌」が
発売当初のコンセプトである「国際性」にもマッチし、
ゆくゆくはレギュラー入りすることを期待します!